フィリピン留学コラム

フィリピンに居住する民族について

フィリピン人の多くが紀元前後から移動して来たマレー人の子孫と言われています。
マレー人たちが来るよりも前にネグリト族の子孫も移住してきています。ネグリト族は東南アジアやニューギニア島にかけて住む少数民族全体を指します。
それ以外にもインド、中国、アラビア、スペインなどからの移民を祖先とする人々など、多様な民族を構成しています。

フィリピンは多民族国家

マレー系95%、中国系1.5%、ほか3.5%との統計がありますが、言語で分類すると100以上の民族に分けられる多民族国家です。
主な民族だけでもタガログ族、セブアノ族、イロカノ族、ヒリガイノン族、ビコール族、ワライ族、パンパンガ族があり、それ以外にも数千人しかいないような少数民族もいます。
フィリピン人の大部分はマレー系の民族ですが、それ以外にもインド、中国、スペインなどからの移民を祖先とする人々や混血などもあり、フィリピンの民族はとても多様です。

フィリピンの民族一覧

タガログ族

タガログ族はフィリピンで最も人口が多い民族です。
マニラ首都圏、中部ルソン地方のブラカン州、ヌエヴァ・エシハ州、カラバルソン地方のバタンガス州、カヴィテ州、ラグナ州、ケソン州、リサール州など、主にルソン島の南部に主に居住しています。

タガログ族はタガログ語を母語としており、そのタガログ語はフィリピンの公用語であるフィリピン語のベースとなっています。

セブアノ族

セブアノ族はビサヤ族の代表で、セブアノ語を話す人たちのを言い、フィリピンでタガログ族に次ぐ人口規模を持つ民族です。
フィリピン中部ヴィサヤ地方のセブ島を中心に、隣接するネグロス島の南部、レイテ島西部、マスバテ島南部、さらにはミンダナオ島北部などに居住しています。

イカロノ族

イロカノ族はルソン島北西部の低地及び沿海地域に居住している民族です。イロコス地方の北イロコス州、南イロコス州、ラウニオン州とコルディリェラ行政地域のアブラ州に多く住んでいますが、移住などが進みルソン島の他の地域にも多く住んでいます。
フィリピン以外でもアメリカ西海岸、ハワイなどにも移住していて、ハワイのフィリピン系民族の最大人口を占めています。

ビサヤ族

ビサヤ諸島(セブ島、パナイ島、レイテ島、サマール島)を中心として、ルソン島からミンダナオ北部にかけて居住する新マレー系住民です。
人口は2,000万を超えると言われていますが、政治的・社会的地位はタガログ族がやや優位を占めています。ただし、一言にビサヤ族と言えど、実際には多数の部族が存在しています。
ビサヤ族の最大の部族はセブアノ族、2番目はヒリガイノン族、3番目にワライ族と続きます。

パンパンガ族

パンパンガ族はタガログ族とともにフィリピン独立に大きな貢献をした民族です。フィリピン有数の米作地帯であるルソン島中部平原のパンパンガ州を中心にバターン州、ブラカン州、ヌエヴァ・エシハ州、タルラック州居住し、大規模な水田耕作が行われています。
人口は約300万人で、8番目の人口です。

ビコール族

ビコール族はルソン島東(首都マニラがある島で、フィリピン諸島中、最大の島)南部のビコール半島にある北カマリネス州、南カマリネス州、ソルソゴン州、アルバイ州に主に居住する民族です。
住民の大多数が農業に従事し、米、コプラ、サトウキビ、トウモロコシ、タバコ、マニラアサなどを生産しています。

ワライ族

ワライ族はフィリピン中部ヴィサヤ地方の東ヴィサヤ地方東部に居住する民族です。レイテ島の北東部、及び、サマル島、ビリラシ島に多く分布しています。母語はワライワライ語です。
おもな生業は水田耕作による水稲栽培ですが、一部は漁労や商業にも従事しています。

ヒリガイノン族

ヒリガイノン族はフィリピン中部ヴィサヤ地方西部のパナイ島南部、ネグロス島西部、及び、マスバテ島の西部などに分布している民族で、母語はヒリガイノン語ですがイロンゴ語とも呼ばれます。
ヒリガイノン族が居住する地域には、留学生が多いイロイロ市とバコロド市が含まれています。

華人

華人とは海外に住んでいる中国系の人たちの事で、世界のあらゆる国に華人は存在しています。フィリピンの華人は、富裕層の中で多くの割合を占めています。
フィリピンにおいて中国人は古来から商業や貿易、流通などの分野で大きな影響力を持ってきました。
現在では、フィリピン航空やセブパシフィック、ショッピングモールのSMCityやロンビンソン、BDOやメトロバンク等の銀行、フィリピン人が大好きなジョリビーまでもが華人の経営です。

メスティーソ

白人(特にスペイン人)や中国系との混血者の事をメスティーソと呼びます。
混血率は地域によって異なりますが、スペイン統治時代に重要な軍港であった地域(特にサンボアンガ)では、スペイン人との混血率が高いと言われています。
また、フィリピンは外国へ出稼ぎに行く国民が10人に1人はいる出稼ぎ国家で、外国で働く労働者が多いためアメリカや日本人の混血の人も多いです。

その他

フィリピンに最初に移住してきた最古の民族は、ネグリトと言われています。 アジアから、マレーシアを経てフィリピンに移住してきたと考えられています。
ネグリトの特徴を残す人々は、ルソン島、パラワン島、ネグロス島、 ミンダナオ島などの山岳地帯や海岸地帯で暮らしています。
アグタ族、アイタ族、アエタ族、バタック族、アティ族、ママヌワ族などです。

まとめ

フィリピンでは各地でお祭り(フィエスタ)が盛んに行われていますが、先住民族の伝統文化を紹介するパレードや民族衣装を着た現地の人たちによるパレード、先住民族が披露する伝統舞踊などもあり、その土地の文化や伝統を色濃く反映しています。
とても濃厚な異文化体験が出来ますので、ぜひフィエスタに参加してみてください。

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